Visual SourceSafe 設定手順

Visual Studio からVisual SourceSafe(以下VSS)へ接続してソース管理する手順。

環境

今回はLANで接続する

手順

  1. サーバ機にVSSをインストールする
  2. サーバ機でVSSデータベースを作成する
  3. サーバ機でVSSユーザを作成する
  4. サーバ機で共有アクセス許可設定を行う
  5. クライアント機にVSSをインストールする
  6. クライアント機でVisual Studioを起動し、接続確認する

サーバ機にVSSをインストールする

  1. Visual SourceSafe CDを挿入し、setup.exeをクリックする
  2. セットアップウィザードに従い、「OK」で進む
  3. インストールの種類を選択する画面では「カスタムインストール」を選択する
  4. 「管理ツール」のみチェック。
    ※他コンポーネントもインストールしても問題はない

サーバ機でVSSデータベースを作成する

ここでは新規作成の方法を説明する。既存データベースを再利用する場合は、2.でデータベースフォルダを選択する。
Visual SourceSafe アドミニストレータの場合】
  1. 「ファイル」→「新しいデータベース」
Visual SourceSafe エクスプローラの場合】

  1. 「ファイル」→「データベースを開く」→「追加」
  2. データベースの選択画面では「新しいデータベースを作成する」を選択する
  3. 新しいデータベースの場所入力画面で、データベースフォルダを選択(または新規作成)する
  4. 「データベース接続名」を入力する
  5. 作業スタイル選択画面で、「ロック-変更-ロック解除」と「コピー-変更-マージ」の 2 種類の作業スタイルのうちどちらかを選択する。(作成後に変更可)
    ※「ロック」は旧バージョンのVSSと同様、「コピー」はいわゆるCVSスタイル
  6. 設定内容を確認し「完了」を押す

データベースフォルダ下にSrcsafe.iniファイルが生成される

サーバ機でVSSユーザを作成する

作成したデータベースにクライアント機から接続するためには、「Windows認証」「VSS認証」のダブル認証をクリアすることが必要となる。まずはVSSユーザを作成する。

  1. Visual SourceSafe アドミニストレータを起動する
  2. 「ユーザー」→「ユーザの追加」
  3. 「ユーザー名」「SourceSafeパスワード」を入力する
  4. 「OK」

サーバ機で共有アクセス許可設定を行う 〜ユーザー作成

Windows認証用のユーザー、グループを作成し、データベースフォルダのアクセス権限設定を行う。権限設定はフルコントロールにしているが、管理者とユーザーを明確に分けるなら、こちらを参照のこと。

  1. 「管理ツール」→「コンピュータの管理」で、コンピュータの管理画面を開く
  2. 「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」
  3. リモート接続するユーザー名を登録する。
    例)vssUser01
    ※クライアント機のWindowsユーザー名と同一にしておくと、VSSログイン前にいちいちWindows認証を聞かれずに済む
  4. 「ローカルユーザーとグループ」→「グループ」
  5. VSS接続用のグループを登録する
    例)vssUsersGroup
  6. vssUsersGroupグループにvssUser01ユーザーを登録する

サーバ機で共有アクセス許可設定を行う 〜アクセス許可設定

  1. データベースフォルダのアクセス権限を設定する。エクスプローラでデータベースフォルダを右クリック→「プロパティ」
  2. 「共有」タブを開く
  3. 「このフォルダを共有する」をチェックする
  4. 「アクセス許可」ボタンを押し「グループ名またはユーザー名」画面を開く。
  5. 「Everyone グループ」を選択し、削除する。
  6. 上記で設定したVSS接続用グループ(例:vssUsersGroup)を登録する
  7. 権限の種類をフルコントロールにする
  8. 続けてリモートアクセス権限を設定する。「セキュリティ」タブを開く
  9. 上記で設定したVSS接続用グループ(例:vssUsersGroup)を登録する
  10. 権限の種類をフルコントロールにする
    読み取り専用ユーザーであっても、このフォルダ以下にログファイルを作成するので、権限が必要。

クライアント機にVSSをインストールする

VSS6.0では、クライアント機のインストーラはVSSをインストールしたフォルダ内のEXEだった。VSS2005では、サーバ機とクライアント機で同じCD-ROMを使用する。

  1. Visual SourceSafe CDを挿入し、setup.exeをクリックする
  2. セットアップウィザードに従い、「OK」で進む
  3. インストールの種類を選択する画面では「カスタムインストール」を選択する
  4. Visual SourceSafe」のみチェック。

クライアント機でVisual Studioを起動し、接続確認する

  1. VSSに追加したいプロジェクトを開く
  2. クライアント機へのインスールが完了すると「ファイル」→「ソース管理」が表示される
  3. 「ソース管理」→「ソース管理にプロジェクトを追加」
  4. VSSログイン画面で、「ユーザー名」「SourceSafe パスワード」を入力する。
  5. データベースを選択する「参照」ボタンを押下する
  6. データベースを開く画面で、「追加」ボタンを押し、データベースの追加ウィザードを起動する
  7. データベースの選択画面では「既存のデータベースを作成する」を選択する
  8. 共有の場所画面で、場所を入力する
    例) \\192.168.0.55\VSS_OJK
  9. データベースの接続名を入力する。ただのメモなのでなんでもOK
  10. 「完了」
  11. 「OK」

補足 ソース管理プロバイダの切り替え

VSS 6.0では、「ツール」→「オプション」に「ソース管理」項目があった。
VSS 2005では「すべての設定を表示」にチェックを入れないと表示されない。


「現在のソース管理プラグイン」で、なし、Microsoft Visual Sourcesafe(LAN接続)、Microsoft Visual Sourcesafe(Internet)に切り替えられる。