Oracle8i Xeonプロセッサマシンでインストール中にエラー

3,4年ほど前、Oracle8iの開発がまだ多かった頃はよくハマっていた現象。古い情報だけど埋もれると困るのでメモしておく。
Oracle8i(8.1.X)を DUAL CPUマシンへインストールしようとすると、途中でOUI(ORACLE UNIVERSAL INSTALLER)がハングしてしまいインストールが完了出来ない。原因はOUIが利用しているJRE1.1.7らしい。

環境

  • Oracle8i(8.1.XX)
  • Windows2000/XP/2003Server
  • DUAL CPUマシン

Oracle(8.0.X)製品では発生しない。
※Oracle9i以降の製品(OUI:2.0.1.6.0〜,JRE1.1.8.10.0〜)でも発生しない。
※物理的には1つのCPUであっても、結果的に2つのCPUとしてみなされる場合は本現象が発生する。
※WindowsVistaでは試していないが、JREが原因ということは同様なのかな?

対処法

boot.iniを編集して、Oracle8iをインストールする間だけシングルCPUで動作させる。
例)

[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect /NoExecute=OptIn

↓1行コピーして、末尾に"/onecpu"を付記する。

[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect /NoExecute=OptIn /onecpu
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect /NoExecute=OptIn
方法1 テキストエディタで編集
  1. エクスプローラの「ツール」→「フォルダオプション」を選択する。
    「表示」タブ → "保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない"のチェックを外す。
  2. boot.ini(通常はC:\boot.iniに配置されている)ファイルをメモ帳や秀丸で編集する。
  3. Windowsを再起動後、Oracle8iをインストールする。
方法2 システムプロパティ〜WindowsXPまたは2003Server〜
  1. マイコンピュータ」→右クリック→「プロパティ」でシステムのプロパティを開く。
  2. 「詳細設定」タブを選択し、「起動と回復」ボタンを押す。
  3. 「編集」ボタンを押すと、boot.iniファイルがテキストエディタで開かれるので編集する。
  4. Windowsを再起動後、Oracle8iをインストールする。


Oracle8iインストール後は、boot.iniの設定を元に戻し、DUAL CPUで動作しているか確認する。

補足

本現象は英語版では発生しないので、一時的に使用言語を英語(US)に変更してもインストールは出来る。

  1. 「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」→「地域のオプション」
    英語を選択する。
  2. Oracle8iをインストールする。
  3. [Instllation Type]画面では、"Custom"を選択する。
  4. [Available Product Component]画面では、[Product Languages...]ボタンを選択し、
    [Language Selection] ダイアログから、Select Languages:、"Japanese"を追加する。(日本語メッセージファイルを登録するため)
  5. 「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」→「地域のオプション」
    日本語に戻す。

ただしこの場合、Oracleアプリケーション自体が英語モードで実行される。

参考